2023.10.05

茨城県北茨城市

畳を上げて床板を剥がした様子

D様邸の水害復旧工事
【台風13号による床上浸水】

WDR Plan

水害の要因と作業計画

台風13号により床上40cm程までの浸水。1階は膝下ほどまで水が到達し家財のほとんどが水没してしまいました。

一般的に床上浸水の被害に見舞われたお宅は「建具」の開閉問題が生じますが、D様邸では開閉問題がほぼありませんでした。

しかし、キッチンの収納扉は集合材で出来ており、浸水により強度が低下して損壊してしまいました。そのためキッチン扉の新規制作を行いました。

和室の畳部分も撤去となり、新しく床材を張り替える事に。ご予算と今後の機能性からクッションフロアへの変更を承りました。

内装の石膏ボードを一部剥がして内部の木下地(間柱)の含水率を測定すると、高い数値を確認したため、1階の壁を規定の高さまで全周解体し内部の断熱材の撤去と乾燥を行いました。

その後、床下の復旧を行いリフォームへと移行しました。

process

復旧までの作業工程

1

湿度・含水率の計測

機材を用いて床下内部の湿度、浸水した建材の含水率を計測します。

2

浸水した建材の解体

浸水した部分の石膏ボード、床材、損壊したキッチン収納扉等の撤去を行います。

3

汚水を含んだ断熱材の撤去

壁断熱材、床断熱材がウール系かつ汚水を含んでいる場合は撤去を行います。

4

汚水・汚泥の排出

カビ・細菌の発生源でもある汚水や汚泥を床下・床上、下地材の隙間等から取り除きます。

5

高圧バイオ洗浄

バイオ系の洗浄剤を使用して床下を高圧洗浄及びブラシによる手洗いを行い、汚染を徹底的に根絶します。

6

乾燥・除湿

専用の機材を用いて床下の乾燥と除湿を行い、基礎面の含水率を15%前後まで低下させます。

7

殺カビ・消毒

殺カビ剤、過酸化水素水、次亜塩素酸水、バイオ消臭剤を適材適所で使用します。

8

オゾン燻蒸

オゾン発生量7500mg/Hを誇る高濃度オゾン精製機による床下空間の殺菌と脱臭を行います。

9

自然乾燥期間

宅内全体の微量な湿気が抜けるまでの3週間の自然乾燥期間を設けます。

10

1階の部分リフォーム

断熱材の充填、壁貼り、クロス貼り、床貼り、各種内装工事

Construction

施工風景と作業内容の詳細

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