2度目の浸水被害。
火災保険は何回でも使える?
「前に一度、床下浸水で火災保険を使った。でもまた浸水してしまった——もう保険は使えないの?」
結論から言うと、火災保険は原則として何回でも使えます。この記事では、2回目以降の保険利用で知っておくべきポイントを解説します。
火災保険には回数制限がありません。契約期間中であれば、1回目と同じように保険金を請求できます。
自動車保険のような「等級ダウン=保険料アップ」の仕組みもありません。
ただし、2回目以降は前回との被害の区別と再発防止への対応がポイントになります。
火災保険は何回でも使える【原則】
まず結論を明確にしておきます。
- 火災保険に回数制限はありません
契約期間中であれば、何回でも保険金を請求できます - 「1回使ったら次は使えない」は誤解です
火災保険は「被害が発生するたびに」請求できる仕組みです - 水災でも水濡れでも同じ
補償の種類に関係なく、原則として回数制限はありません
火災保険は「万が一のときに使うもの」です。1度使ったからといって、次の「万が一」が対象外になるわけではありません。火事で保険を使った後に水害が来ても、水害で保険を使った後にまた水害が来ても、それぞれ別の被害として保険金を請求できます。
自動車保険との違い——なぜ保険料が上がらないのか
「保険を使うと次の保険料が上がるのでは?」という不安は、自動車保険の仕組みと混同していることが原因です。
| 🚗 自動車保険 | 🏠 火災保険 | |
|---|---|---|
| 等級制度 | あり 使うと等級ダウン、保険料アップ | なし 使っても等級に影響しない |
| 保険料への影響 | 翌年の保険料が上がる | 使用を理由に上がることはない ※料率改定による変動は別 |
| 回数制限 | 制限なし(ただし等級ペナルティ) | 制限なし(ペナルティもなし) |
| 使うかどうかの判断 | 等級ダウンとの損得で判断する | 迷わず使うべき |
自動車保険は「使うと損することもある」保険ですが、火災保険は使わないことが損になる保険です。被害が出たら迷わず請求してください。「また使うかもしれないから今回は使わないでおこう」はまったく不要な遠慮です。
保険料が変わるケースはあるの?
火災保険を使ったことを理由に保険料が上がることはありませんが、以下のケースでは保険料が変わることがあります。
- 保険会社全体の料率改定
近年の水害増加を受け、水災保険料は全体的に上昇傾向。これは保険を使った・使わないに関係なく全契約者が対象 - 契約更新時の条件変更
更新時に補償内容や免責金額が変更される場合がある。契約更新の案内をよく確認すること
いずれも「保険を使ったから」ではなく、保険市場全体の動向によるものです。
2回目以降の申請で注意すべき3つのポイント
保険は何回でも使えますが、2回目以降の申請では1回目にはなかった注意点があります。
注意点① 前回の被害と今回の被害を明確に区別する
保険会社は「今回の被害」に対して保険金を支払います。前回の被害で修理済みの箇所が再び損傷したのか、それとも前回の修理が不十分だったのかは明確に区別される必要があります。
↓
新たな水害で再び浸水
→ 新しい被害として保険対象
↓
同じ箇所が同じ原因で損傷
→ 前回の修理不備と見なされる可能性
だからこそ、1回目の復旧工事を確実に完了させておくことが、2回目の保険請求をスムーズにする最大のポイントです。
注意点② 前回の修理記録を残しておく
2回目の申請時に「前回の修理はどこまでやったのか」を聞かれることがあります。以下の記録を残しておくと安心です。
- 前回の修理完了報告書(施工業者からもらう)
- 修理箇所の施工写真(ビフォー・アフター)
- 前回の保険金支払い明細(保険会社からの通知書)
- 見積書・請求書(修理費用の明細)
注意点③ 今回の被害も1回目と同じ手順で証拠を残す
2回目だからといって手を抜かないでください。写真撮影、浸水線の計測、被害範囲の記録——すべて1回目と同じ丁寧さで行う必要があります。
むしろ2回目こそ、前回との違いを明確にするために、より丁寧な記録が求められます。
「保険金の上限」に達するケースはあるか
火災保険には「保険金額」という上限があります。これは契約時に設定した建物の評価額(再調達価額)です。
- 1回の被害に対する上限
保険金額(例:2,000万円)が上限。床下浸水の復旧費用(50万〜80万円程度)はこの上限に対してごくわずか - 複数回の合計に対する上限
原則として、複数回の保険金合計が保険金額に達するまでは何回でも請求可能 - 全損の場合
建物が全損(再調達価額の80%以上の損害)と認定された場合、その時点で契約が終了するのが一般的
床下浸水の復旧費用が50万〜80万円とすると、保険金額2,000万円の契約なら数十回は余裕で保険金が支払われる計算です。現実的に「上限に達して保険が使えなくなる」という心配は不要です。
再発防止と保険の関係
「保険が何回でも使えるなら、再発防止しなくてもいいのでは?」——そう思うかもしれませんが、再発防止は保険とは別の理由で非常に重要です。
再発防止が重要な3つの理由
- 住環境の安全を守る
繰り返す浸水は建物の基礎を弱め、カビの発生、シロアリ被害など二次的な問題を引き起こす - 精神的な負担を減らす
「また浸水するかもしれない」という不安は日常生活の質を大きく下げる。大雨のたびに眠れなくなる方もいる - 保険申請がスムーズになる
適切な復旧・再発防止をしていれば、2回目の申請でも「前回の修理不備」を疑われることがない
復旧と再発防止を同時に行う
水害復旧の専門業者であれば、被害の復旧と再発防止策を同時に提案できます。たとえば以下のような対策があります。
よくあるご質問
はい、原則として回数制限はありません。契約期間中であれば、被害が発生するたびに保険金を請求できます。
火災保険には自動車保険のような等級制度がないため、使ったことを理由に保険料が上がることはありません。ただし保険会社全体の料率改定により保険料が変わることはあります。
前回の被害と今回の被害を明確に区別できる証拠が必要です。前回の修理完了報告書、施工写真を残しておくとスムーズです。今回の被害も写真撮影を含め丁寧に記録してください。
極端に短期間で何度も請求した場合、契約更新時に条件変更の可能性はゼロではありません。ただし通常の水害被害による請求で問題になることはほとんどありません。
はい、保険金の算出方法は1回目と変わりません。被害の程度、補償タイプ、免責金額に基づいて査定されます。保険金額の目安はこちら
もちろんです。「2回目でも保険が使えるか確認したい」というご相談も歓迎です。アクサムでは現地調査・お見積もりは無料で対応しています。
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⚠ 免責事項
・本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品・契約内容に基づくアドバイスではありません。
・火災保険の回数制限、保険料への影響等は保険商品により異なる場合があります。詳細はご加入の保険会社にお問い合わせください。
・本記事で紹介している事例は実績に基づく目安であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。
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