床下浸水の保険金は50万〜80万円が一般的な目安ですが、補償タイプ・被害範囲と見積もり内容・免責金額の3つの要因で大きく変わります。
水濡れ補償なら復旧費用の全額がカバーされるケースもあります。「思ったより少ない…」を防ぐために、この3つの要因を事前に理解しておきましょう。
床下浸水で火災保険はいくらおりるのか?【目安】
結論からお伝えします。
- 水災補償の場合:50万〜80万円程度
損害割合に応じた支払い。復旧費用の全額にならないケースがある - 水濡れ補償の場合:復旧費用の全額(50万〜80万円)
実損払いが一般的。自己負担ゼロになるケースも - 軽度の浸水の場合:10万〜30万円程度
消毒・乾燥のみで復旧できる場合
ただし、これはあくまで目安です。実際の保険金額は、後述する3つの要因によって大きく変わります。同じ「床下浸水」でも、10万円しかおりないケースもあれば、80万円以上おりるケースもあるのです。
保険金額を最大化するために最も重要なのは、被害を正確に調査・計測し、保険会社に適切な形で報告することです。同じ被害でも、報告の仕方によって査定額が変わることがあります。
保険金額を左右する3つの要因
「いくらおりるか」を決める要因は、大きく分けて3つあります。
補償タイプ(水災 vs 水濡れ)
被害範囲・見積もり内容
免責金額(自己負担額)
【要因①】補償タイプ(水災 vs 水濡れ)で金額が変わる
床下浸水で使える保険の補償タイプは2つあり、どちらが適用されるかで支払い方法が異なります。
| 🌧 水災補償 | 🔧 水濡れ補償 | |
|---|---|---|
| 原因 | 豪雨・洪水・高潮などの自然災害 | 給排水設備の突発的な事故 |
| 支払い方式 | 損害割合に応じた支払い | 実損払い(実際の損害額) |
| 保険金の傾向 | 復旧費用の一部になることがある | 復旧費用の全額カバーも可能 |
| 金額の目安 | 30万〜80万円 | 50万〜80万円(自己負担ゼロの事例あり) |
水災補償の支払い方式の種類
水災補償の支払い方式は、保険商品や契約時期によって異なります。主に以下の3タイプがあります。
- 実損払い(最新の保険商品に多い)
実際の損害額をそのまま支払う方式。免責金額を差し引いた全額が対象。最も手厚い - 損害割合に応じた定率払い
損害割合が30%以上で保険金額の70%、15%以上30%未満で30%、15%未満で5%のように段階的に支払われる - 縮小割合付き
損害額に一定の割合(70%など)を掛けた金額が支払われる
同じ被害でも、お手持ちの保険がどの支払い方式かで、受け取れる金額が大きく変わります。保険証券の「水災」の項目で支払い条件を確認してください。
水濡れ補償なら自己負担ゼロの可能性も
給湯管の破裂や排水管の外れなど、設備トラブルが原因の床下浸水は「水濡れ」補償の対象になる場合があります。水濡れ補償は実損払いが一般的で、復旧にかかった実費がそのまま支払われます。
つまり、復旧費用が80万円で保険金が80万円おりれば、自己負担はゼロです。実際にアクサムが対応した事例でも、自己負担ゼロで復旧できたケースがあります。
【要因②】被害範囲と見積もり内容で金額が変わる
保険金額は、被害がどの範囲に及んでいるかと、復旧にいくらかかるか(見積もり内容)で大きく変わります。
被害範囲の広さで保険金額が変わる
床下の一部のみ浸水
消毒・乾燥のみで復旧可能 → 保険金:10万〜30万円
床下全域に浸水・断熱材損傷
洗浄・乾燥・消毒・防カビ処理 → 保険金:50万〜80万円
見積もり内容が保険金額を左右する
保険金は「認定された損害額」をもとに支払われます。つまり、見積もりに何を含めるかで金額が変わります。
- 床下の洗浄・消毒・乾燥・防カビ処理
基本工程。被害範囲が広いほど費用が増える - 断熱材の交換
浸水で水を吸った断熱材は断熱性能が大幅に低下し、交換が必要になる場合がある - 基礎内部の汚染除去
目に見えないが、放置するとカビ・腐食の原因に - 設備の修理・交換費用
漏水原因の配管修理や破損した設備の交換も含められる
見た目ではわかりにくい断熱材の損傷や基礎内部の汚染も被害に含まれます。こうした「目に見えない被害」を正確に調査・報告できるかどうかが、保険金額を大きく左右します。
豪雨が原因の場合に使う水災補償では、被害範囲に加えて「浸水の深さ」が保険金に直結します。「45cm」のラインを超えるか超えないかで、保険金がゼロか数十万円かが決まることも。自己計測で諦めず、専門業者の正確な計測をおすすめします。
地盤面からの測り方と水災補償の基準
【要因③】免責金額(自己負担額)で手取りが変わる
免責金額とは、保険金から差し引かれる自己負担額のことです。
- 免責金額 0円の場合
80万円 − 0円 = 保険金80万円(自己負担ゼロ) - 免責金額 5万円の場合
80万円 − 5万円 = 保険金75万円(自己負担5万円) - 免責金額 10万円の場合
80万円 − 10万円 = 保険金70万円(自己負担10万円) - 免責金額 20万円の場合
80万円 − 20万円 = 保険金60万円(自己負担20万円)
免責金額は保険証券に記載されています。免責金額が0円のプランもあれば、20万円のプランもあります。契約時に保険料を安くするために免責金額を高めに設定しているケースがありますので、必ず確認してください。
保険証券の「免責金額」「自己負担額」の欄を確認してください。見つからない場合は保険会社に問い合わせましょう。なお、免責金額は保険の契約時に設定するもので、被害発生後に変更することはできません。
実際にいくらおりた?事例で見る保険金額
アクサムが対応した事例から、実際の保険金額をご紹介します。
集中豪雨による床下浸水(水災補償適用)
保険会社に「床下浸水は対象外」と案内されたが、アクサムの現地調査で床上浸水に該当していたことが判明。水位の計測データと写真付き報告書で再申請し、保険適用に。
復旧費用:約65万円 / 保険金:約60万円 / 自己負担:約5万円
💡 正確な水位計測によって保険の基準を満たしていることを証明できた
給湯管破損による床下浸水(水濡れ補償適用)
他社に「経年劣化だから保険は無理」「復旧費用300万円」と言われたが、アクサムの調査で突発的な水圧異常が原因と判明。独自工法で80万円に抑え、全額保険でカバー。
復旧費用:約80万円 / 保険金:全額カバー / 自己負担:0円
💡 復旧費用を抑えることで、保険金の範囲内で全額カバーを実現
排水管外れによる床下浸水(水濡れ補償適用)
「自宅の設備が原因だから保険は使えない」と思い込んでいたお客様。アクサムの調査で水濡れ補償の対象であることが判明し、保険適用に。
復旧費用:約58万円 / 保険金:約50万円 / 自己負担:約8万円
💡「設備の故障=保険対象外」は誤解。水濡れ補償で大部分がカバーされた
「保険おりない」が「保険おりた」に変わった実話3例
「思ったより少ない」を防ぐ3つのチェックポイント
保険金が思ったより少なかった、という事態を防ぐために、事前に確認しておくべきポイントをお伝えします。
チェック① 保険証券で支払い条件を確認する
保険証券の「水災」の欄に記載されている支払い条件を確認してください。「実損払い」なのか「定率払い」なのかで、受け取れる金額が大幅に変わります。
チェック② 免責金額を確認する
前述のとおり、免責金額が高いほど手取りの保険金は少なくなります。免責金額がゼロか、それとも10万〜20万円なのかを必ず確認しましょう。
チェック③ 被害の全体像を正確に報告する
保険金額は報告された被害の範囲と程度に基づいて査定されます。目に見える被害だけでなく、床下の断熱材の損傷、基礎内部の汚染、配管へのダメージなど、見えない被害も含めて正確に報告することが極めて重要です。
保険金額を左右するのは「被害の大きさ」だけではありません。同じ被害でも、「誰が、どのように調査・報告するか」によって査定結果は変わります。
正確な調査と適切な報告で、受け取れるはずの保険金を取りこぼさないことが大切です。
よくあるご質問
復旧費用の全額または大部分がカバーされるケースが多く、一般的な戸建て住宅では50万〜80万円程度の保険金がおりることがあります。ただし補償タイプ・被害範囲と見積もり内容・免責金額によって大きく変わります。
違いがあります。水災補償は損害割合に応じた支払いのため満額にならないケースがある一方、水濡れ補償は実損払いが一般的で復旧費用の全額がカバーされやすい傾向にあります。
保険金から差し引かれる自己負担額のことです。免責金額が5万円の場合、認定された損害額から5万円を引いた金額が支払われます。保険証券で確認できます。
査定結果に納得できない場合は再調査を依頼できます。水害復旧の専門業者に相談し、正確な被害報告書を作成して再申請することで増額されるケースがあります。
水濡れ補償の場合は復旧費用が基準になるため、費用が安ければ保険金もその分少なくなります。ただし費用を抑えた分だけ自己負担も減るため、トータルでは得になります。大切なのは適正な費用で確実に復旧することです。
もちろんです。アクサムでは現地調査・お見積もりは無料で対応しています。保険金がいくらおりそうかの見通しも含めてご説明いたします。
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まずはお気軽にご相談ください。
アクサムは水害復旧の専門業者として、保険適用の可能性と保険金の見通しも含めてご説明いたします。現地調査・お見積もりは無料です。
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