千葉県松戸市N様邸にて床下浸水後の清掃と除菌を行いました。
【キッチン排水管からの漏水による床下浸水】

悪臭を放つ汚水がキッチンを中心に床下全面に広がっています。

配管も全て汚水に浸り表面の被覆は汚染されています。

入り組んだ床下空間に広範囲にわたり汚水が広がっています。

キッチン配管漏水による床下浸水のため食材カスや油が床下に溜まり、一部が腐敗していました。

汚水は水道業者様である程度はポンプで排水されていましたが、水位跡から判断し5cm以上のプール状に汚水が溜まっていた事が分かります。

点検口を開けると鼻につく悪臭とコバエが湧き出します。

まず人通口を確保するために点検口周辺の汚水を吸引します。

汚水を取り除くと本来なら白いコンクリートが見えるはずが、カビで真っ黒に染まっている箇所があります。

汚染物質の中に小さなウジが大量に発生し、コバエの原因となっています。

漏水箇所であるキッチン周辺が最も汚染がひどく害虫も大量に見受けられます。

バキュームを使用して汚染物質を吸引します。

ひどい悪臭が防護マスクを通しても伝わってきます。

基礎の立ち上がり部分にこびりついた汚物をケレンで剥がします。

強烈な悪臭とウジ、狭い空間での閉塞感には慣れたエキスパートが作業の手を緩めずに進みます。

配管に体重がかかると破損の原因となるため注意しながら作業を行います。

ユニットバス下の基礎断熱にグラスウールが使用されており、底部から10cm程の浸水を確認しました。

断熱材を握ると大量の汚水が溢れ出てきます。この場合は撤去が適切です。

お客様に説明し了承を得た上で断熱材の撤去と汚水を吸引しました。

バイオ系洗浄液が匂いやウイルスを破壊します。

高圧バイオ洗浄を行った箇所に乾燥用の送風機を設置します。

高圧洗浄機が入らない細かい部分はブラシを使用して手洗いで徹底洗浄を行います。

洗浄直後は床下の湿度86%、基礎の含水率32%と非常に高い数値を記録します。送風機や除湿機を使用してこれらの数値を下げていきます。

床上からも乾燥した空気を床下空間へ送り込む作業を行います。

翌日に乾燥状況の確認。床下の湿度73%、基礎の含水率17%とまだ高い数値を記録します。時間をかけて更に数値の低下を目指します。

悪臭がひどかったため通常は最終プロセスであるオゾン脱臭をこのタイミングで1度挟みます。

汚水と汚物で汚染されて真っ黒になっていた床面が綺麗になります。乾燥と除菌を行う事で更に美しく復旧します。

乾燥用送風機を各スパンに設置し空気の流れを考慮して乾燥を図ります。

床下の湿度37%、基礎の含水率Low（10%以下）まで低下致しました。

各箇所での乾燥状況を確認します。床下の湿度37%、基礎の含水率11%まで低下致しました。

乾燥後は悪臭も無くなり綺麗になりました。

被覆の表面に残った汚染物質を手作業で丁寧に拭き取ります。

除菌液を含んだシートで拭きあげるため同時に除菌を行っております。

乾いた汚水や洗浄時に付着した汚れが配管の表面に付着しています。

同様に除菌液を含んだシートで拭きあげます。

防護服と防護マスクを着用して床下の消毒を行います。

EPA認証の除菌液X590を全体にまんべんなく噴霧します。

清潔で綺麗な床下へ復旧しました。

最後にオゾン脱臭をガスによる殺菌を行い水害復旧は完了です。